草の響き/佐藤泰志

海炭市情景」以来、はまっている。

きみの鳥は歌える」に併載されていた「草の響き」。

全編、自律神経失調症に苦しむ主人公が、医者に勧められ、走り続ける話だが、その間に出会う暴走族のリーダー「ノッポ」が自死を選ぶ描写などあり、本人の生涯を考え合わせると何ともやるせない。

どの作品もそうなのだが、短いセンテンスでつないでいく文体が、効果的に緊張感を生み出し、読み始めると止まらなくなる。