藤沢周著『武曲』映画を原作と比べてみると脚本の酷さがわかる

武曲 (文春文庫) 作者: 藤沢周 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2015/03/10 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (2件) を見る 映画「武曲」を見て、その際、原作の読書メーターなど読むにつけ、むちゃくちゃ面白そうな小説だと思い読んでみました。 aus…

森元斎著『アナキズム入門』

アナキズム入門 (ちくま新書1245) 作者: 森元斎 出版社/メーカー: 筑摩書房 発売日: 2017/03/06 メディア: 新書 この商品を含むブログ (4件) を見る この本を読んで一番疑問に思うことは、本当にこういう文体の本が売れるのだろうか?ということと、出版側は…

ダニエル・ケールマン著『僕とカミンスキー 盲目の老画家との奇妙な旅』瀬川裕司訳

僕とカミンスキー 作者: ダニエル・ケールマン,瀬川裕司 出版社/メーカー: 三修社 発売日: 2009/03/01 メディア: 単行本 クリック: 8回 この商品を含むブログ (7件) を見る 映画を見て原作を読みました。 ausnichts.hatenablog.jp びっくりするくらい映画と…

浜矩子著『どアホノミクスへの最後の通告』

どアホノミクスへ 最後の通告 作者: 浜矩子 出版社/メーカー: 毎日新聞出版 発売日: 2016/10/07 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る ときどき新聞のコラムなどで見かける浜矩子さん、反安倍(アベノミクス)が明確で気持ちのいい方なんですが、経…

ビー・フェイユイ(畢飛宇)著『ブラインド・マッサージ』

ブラインド・マッサージ (エクス・リブリス) 作者: 畢飛宇,飯塚容 出版社/メーカー: 白水社 発売日: 2016/08/24 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る ロウ・イエ監督の「ブラインド・マッサージ」を見て、面白そうと思い読んだ本ですが、もう一度映…

加藤陽子著『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』

それでも、日本人は「戦争」を選んだ (新潮文庫) 作者: 加藤陽子 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2016/06/26 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (16件) を見る 著者の加藤陽子さん、東大の教授で専門は日本現代史、ご本人はこの本の中で (専門は)1929…

遠藤周作著『沈黙』 映画と原作

沈黙 (新潮文庫) 作者: 遠藤周作 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 1981/10/19 メディア: 文庫 購入: 26人 クリック: 337回 この商品を含むブログ (266件) を見る 映画「沈黙‐サイレンス‐」マーティン・スコセッシ監督を見て、原作を読み直してみました。読…

阿部和重著『シンセミア』え!?こんなにたくさんの人間を殺してしまうの?

挫折しそうになっていた『シンセミア』、結局読み切りました。 ausnichts.hatenablog.com ただ、結構ずるをしていますので、本当のところを読み切れていないかもしれません。 まあ、性もないと読んだ本を良かったと思えるわけはないのですが、それでもやっぱ…

阿部和重著『シンセミア』危うし、投げ出し寸前…か?

シンセミア(上) (講談社文庫) 作者: 阿部和重 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2013/05/15 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (4件) を見る シンセミア(下) (講談社文庫) 作者: 阿部和重 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2013/05/15 メディア: 文庫 こ…

熊谷奈緒子著「慰安婦問題」

慰安婦問題 (ちくま新書) 作者: 熊谷奈緒子 出版社/メーカー: 筑摩書房 発売日: 2014/06/04 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (6件) を見る 図書館に返却に行った際、予約してある本も来ていないので何かないかと手に取った本です。 今現に問題となっ…

高橋和巳著『邪宗門』 一生に一度は読むべき本

邪宗門 上 (河出文庫) 作者: 高橋和巳 出版社/メーカー: 河出書房新社 発売日: 2014/08/06 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (2件) を見る いやー、すごい本でした! もう一度読み直さないと何か書くのも難しいくらいです。 この本が何であるかを的確に…

吉田修一著『橋を渡る』 ネタバレ/70年後の未来にオチをつける異色作

橋を渡る 作者: 吉田修一 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2016/03/19 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (4件) を見る 吉田修一さんの本はかなり読んでいますが、この作品は、中盤までかなりの違和感を感じる内容です。 先へ進みたいという気持ちが…

高橋和巳著『邪宗門』

高橋和巳さんの著作が河出文庫で復刻されつつあります。 邪宗門 上 (河出文庫) 作者: 高橋和巳 出版社/メーカー: 河出書房新社 発売日: 2014/08/06 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (2件) を見る 邪宗門 下 (河出文庫) 作者: 高橋和巳 出版社/メーカー:…

川上未映子著『乳と卵』ラスト、鏡の前に立つ「わたし」が印象的

乳と卵(らん) (文春文庫) 作者: 川上未映子 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2010/09/03 メディア: 文庫 購入: 2人 クリック: 50回 この商品を含むブログ (68件) を見る 『ヘブン』に続いて読んでみました。2007年下半期の芥川賞受賞作です。 読み始めて…

川上未映子著『ヘヴン』文体のリズムで人物を浮き上がらせるタイプの作家(1冊読んだだけの多分)

NHK の「SWITCHインタビュー 達人達」という番組の「新海誠×川上未映子」の回を見て、川上未映子さんのパワフルなトークに興味を持ち読んでみました。 ついこの間のことですので、私が見たのは再放送だったようですね。 あっ、「君の名は。」を見に行く気に…

中村文則著『私の消滅』 面白いけれど、観念的すぎて、次の日には忘れてしまうかな…

芥川賞受賞作『土の中の子供』以来です。えー、もう10年前ですか…。 あまり記憶していませんが、内容の重さに対して、表現力や文体がついてきていなかった印象が残っています。 私の消滅 作者: 中村文則 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2016/06/18 メデ…

青木理著『日本会議の正体』 こうやって日本会議、日本会議ということが逆にその存在をより大きなものにしているのかも知れない

日本会議の正体 (平凡社新書) 作者: 青木理 出版社/メーカー: 平凡社 発売日: 2016/07/09 メディア: 新書 この商品を含むブログ (6件) を見る 2,3ヶ月前に「日本会議」について読んでみようと、図書館に3冊ほど予約しておいた最後の本です。 菅野完著『…

井上荒野著『だれかの木琴』 映画はほぼ完璧に原作を映像化しているし、原作を超えているかも。

映画「だれかの木琴」を見て面白かったので原作を読んでみました。 だれかの木琴 (幻冬舎文庫) 作者: 井上荒野 出版社/メーカー: 幻冬舎 発売日: 2014/02/06 メディア: 文庫 この商品を含むブログを見る 映画のレビューはこちら。 ausnichts.hatenablog.jp …

辻田真佐憲著『ふしぎな君が代』 三宅純さんのブルガリアンボイス風合唱付きアレンジはカッコいいですが、この評価がこれまた利用されそうで…

下の引用 「シン・ゴジラ」の記事で紹介している辻田真佐憲さん、興味を持ち、二冊読んでみました(います)。 『ふしぎな君が代』と『たのしいプロパガンダ』です。 ふしぎな君が代 (幻冬舎新書) 作者: 辻田真佐憲 出版社/メーカー: 幻冬舎 発売日: 2015/07…

菅野完著『日本会議の研究』 2016年、「生長の家」原理主義者たちは綿に水が染み入るようにやってくる

安倍政権に象徴される日本の右傾化への危機感かと思いますが、このところ「日本会議」に関する本が続けざまに発刊されているようです。 そのうちの2冊を読んでみましたが、「日本会議の研究」はかなりの力作で、著者自身によりますとかなり過去の資料を読み…

渡邉格著『田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」』

ある意味「成功物語」の本と言えます。 人生の目的を見いだせないでいた青年が、30歳にして一念発起、パン屋になることを決心し、数年の修業を経て独立開業、天然酵母を使ったパン屋を開業して大成功するというお話です。 ただ、大成功と言っても大儲けした…

大城立裕著『カクテル・パーティー』 50年前の沖縄の小説が、何も変わっていない沖縄、アメリカ、日本の関係を教えてくれる。

二ヶ月ほど前の中日新聞で特集されていた「大城立裕」さんの「カクテル・パーティー」です。 1967年の作品で、その年の上半期芥川賞を受賞されています。 カクテル・パーティー (岩波現代文庫) 作者: 大城立裕 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2011/09/17…

ビブリオバトルってなんだ? たまたま東区高校生ビブリオバトルという催しを見ましたが、これいいですね。

図書館へ寄りましたら、「東区高校生 ビブリオバトル2016」という催しのチラシがありましたので、何だろう?とのぞいてみました。 チラシから引用しますと、 知的書評合戦「ビブリオバトル」とは?発表者がお気に入りの本をプレゼンし、どの本を読みたくなっ…

『シャルリとは誰か?』毛をそるそらないがトレンドランキング1位だなんて、自由・平等・友愛の国フランスよ、どこへ行く?

ニュースサイトを見ていましたら、こんな記事がありました。 www.afpbb.com 引用されている写真は内容とは直接関係のないアイキャッチの資料画像で、まあこういう写真で釣られるんですね(笑)。 記事の要点は、アデル・ラボさん(16)という女性が、#LesPri…

柄谷行人著『憲法の無意識』現在の新自由主義的(帝国主義的)段階も、(第一次世界大戦と同様に)戦争を通して収束する蓋然性が高い

柄谷行人著『憲法の無意識』=憲法九条の文字通りの実行が世界同時革命の端緒となるの続きといえば続きです。 第4章のテーマは、「憲法」というより、「現在は、世界史的に見てどういう段階にあるのか? そして、この先に何に至るか?」です。 憲法の無意識…

柄谷行人著『憲法の無意識』=憲法九条の文字通りの実行が世界同時革命の端緒となる

7月10日投開票の参議院選挙で「改憲4党が2/3をうかがう勢い」と、朝日デジタルが記事にしていましたが、「公明党」はいつのまにやら「改憲党」になってしまったんですね。 改憲4党、3分の2うかがう 朝日新聞・参院選情勢調査:朝日新聞デジタル まあ…

栗原康著『現代暴力論 「あばれる力」を取り戻す』平和の国に生まれて息苦しさ感じている青年が革命の熱狂に憧れている感じかな

新聞の書評だったと思いますが、『大杉栄伝 永遠のアナキズム』という大杉栄の評伝が紹介されており、読んでみようと図書館の在庫を調べたところ、何人かの予約待ちでしたので先にこちらを読んでみました。ちなみに現在もまだ予約待ちです。 現代暴力論 「あ…

大城立裕さん『沖縄の心をヤマトゥの人々が理解してくれないなら、日本政府だけではなく、ヤマトゥの国民からも離れていく』

昨日の中日新聞に、「沖縄基地は構造的差別」という特集記事が出ていました。作家の大城立裕さんへのインタビューを編集委員の佐藤直子さんが構成した記事のようです。 ウェブ新聞にも同じ記事がありますが、いずれリンク切れになりますので画像を貼っておき…

吉田修一著「怒り」吉田修一さんらしさいっぱいの小説で、情感豊かなビジュアルが広がります。展開はややかったるい、新聞連載のせい?

あっという間に読めますし、面白いのですが、いや、いや、…が、ではなく、面白いです(笑)。 一年にわたる新聞連載の単行本化なんですね。 それぞれは全く関係のない3つ、3ヶ所の話と、ある事件を捜査する刑事の話の4つが、入れ代わり立ち代わり語られて…

佐藤泰志回顧展「〈青春の記憶 夢みる力〉佐藤泰志の場所」が中日新聞に紹介されていた

ウェブにはないみたいですので、写真を撮りました。 これですね。 <青春の記憶 夢みる力> 佐藤泰志の場所(トポス) もう一度読み直してみますかね。 佐藤泰志作品集 作者: 佐藤泰志 出版社/メーカー: クレイン 発売日: 2007/10/10 メディア: 単行本 購入: 1…