愛岐トンネル群2020年秋の特別公開

旧国鉄中央線の愛岐トンネル群が11月28日から12月6日まで特別公開されています。

愛岐トンネル群は、1966(昭和41)年に旧国鉄中央線の高蔵寺駅から多治見駅間が新線に移ったために廃線となった路線にあったトンネル群で、現在は下の配置図のように定光寺駅から古虎渓駅間の3号から6号が保存再生され、年に2回一般公開されています。詳しくは上のサイトをご覧ください。

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今日11月29日行ってきました。

定光寺駅

名古屋から約30分、9時40分定光寺駅到着です。

すごい人です。ただ、ここはホームが狭くひとりずつしか歩けないところですので混雑してみえますが電車はごく普通でした。

10分ほど庄内川沿いに歩きますとトンネル群の入口となっており、一段高いところまで階段を上ります。以前は手前のかなり急な階段(閉鎖中)でしたが新しくやや緩やかな階段になっています。

3号トンネル 

入場料100円を払い進みますとすぐに3号トンネル76mです。SLの幕が下りています。実物大だそうです。

ライトアップされています。ただしこの3号だけでした。

レンガ積みですね。しっかりしたトンネルです。

出口です。ライトを持ってくるべきでした。

3号トンネルを抜けました。庄内川です。川向うの山の上に定光寺があります。

掲示板の両側の支柱にレールが再利用されています。

釘や碍子が展示されています。

竹林もありますし、紅葉もいい感じに色づいています。

4号トンネル 

4号トンネル、75mです。

4号トンネルを入ってすぐ、振り返ったところです。

結構明るいのはカメラの自動露出のせいです。

バラストがそのまま残っているのでしょう。

次の5号トンネルまでは5、600mあるようです。しばし紅葉など晩秋の風景を楽しみます。

休憩所があり、弁当や飲み物などの販売もやっています。

5号トンネル 

5号トンネル、99mです。

実際は真っ暗です。

動輪、大きいですね。自転車をこぐと回るようになっています。動輪の向こうに自転車をこいでいる子どもがみえます。

6号トンネル 

6号トンネル、333m、ここは長いです。

トンネルがリング状になっています。地中の部分をインバートと言うそうです。

これがインバート、見られるように1.5mほど掘ってあります。

このトンネルはくの字に曲がっていますので出口がみえません。真っ暗です。

やっと出口です。真っ暗な上に足元がバラストであったり濡れていたりしますので次に来る時はライトが必須です。

出口を振り返ったところです。

6号トンネルを抜けたところで行き止まりです。愛知県と岐阜県の県境です。この先にも7号、8号が眠っているそうです。第二次再生活動として古虎渓駅まで行けるように活動を続けたいと書かれています。

モミジ山、ピクニック河原 

帰りはいったん6号トンネルを戻り、トンネルの上の山、モミジ山に上り、下りピクニック河原に行ってみます。

かなり急です。

たしかにモミジ山です。

ピクニック河原、ゆっくり座れるところはあまり多くありません。

玉野古道 

帰りは玉野古道を歩きます。

玉野古道
多治見から名古屋への街道として明治28年(1895)に開通、しかし翌年の29年、中央線工事のため寸断され、たった1年だけの幻の街道になりました。

途中に暗渠があります。中に入れます。

古道という感じがします。
 

玉野堰堤と玉野発電所への導水路(上)、発電所はどこにあるのかと見渡してもありません。GoogleMapで見てみましたら1.6km下ったところに玉野発電所とありました。

ここから定光寺駅はすぐそこです。

ちょうど2時間くらいでした。直線距離は往復3.5kmくらいなんでしょうが山に登ったり河原に出たりですのでかなり歩いていると思います。

ということで、2020年ももうすぐ12月です。

秋葉古道と愛岐地方の旧河道

秋葉古道と愛岐地方の旧河道

  • 作者:中根 洋治
  • メディア: 大型本