「生きてるだけで、愛。/幸せ最高ありがとうマジで!/ぬるい毒/本谷有希子」舞台を見ていないので何とも言えないが、戯曲より小説の道に進むべきだ

本谷有希子さん、これで計5冊読みました。こんなところで、もういいような…。

 

生きてるだけで、愛。

生きてるだけで、愛。 (新潮文庫)

生きてるだけで、愛。 (新潮文庫)

 


過眠症、メンヘルの女の必死な愛を描いています。さすがに共有できるところは少ないですが、女であれ、男であれ、今の、いわゆる等身大の若者像がよく分かります。

 

幸せ最高ありがとうマジで!

幸せ最高ありがとうマジで!

幸せ最高ありがとうマジで!

 


岸田國士戯曲賞受賞の戯曲です。岸田戯曲賞ってのは、戯曲そのものではなく、上演された舞台も考慮されるんでしたっけ? もしそうじゃないとしたら、この戯曲だけで受賞ってのはちょっと理解しにくいですね。何だか吉本新喜劇のような匂いがするのですが…(笑)。

 

ぬるい毒

ぬるい毒 (新潮文庫)

ぬるい毒 (新潮文庫)

 


読んでいるとイライラしてきます。それだけうまいということです。「生きてるだけで、愛。」でもそうですが、狭視的な人間、多分今のところは女性しか書けないとは思いますが、いわゆる面倒くさい女を書くのがとてもうまいです。

全般的に、本谷有希子さんの小説は、何かを描写していくといった感じではなく、ある人間、多くの場合女性ですが、今生きている女性がそのまま感情をぶつけてくるような激しさがあります。ぶつけてくるそのものは私にはちょっと理解できませんが、何がしか今を捉えているようには感じます。